二人のYさん

犬をしつけるうえで、扱う人間(主に飼い主)の地位や立場など全く関係ない、

大事なのはその仔に対して愛情をもって接し、そして常に服従させれることである。

と言う事で、今回は結論を最初御伝えした。

ではつづきを。

今から15年位前の事。

ペットショップの紹介で同じ時期に偶然にも同じ姓で歳も同じ位の飼い主、の依頼を受けた。

ここでは二人のYさんと呼ばせてもらう。

まず一人目のYさんは、OO記念病院理事長(幼いとき観たテレビドラマ、「ベン・ケーシ」を思い出す!?)の肩書で、トレーニングを受ける初日仕事場である病院に来てくれとのこと。

さっそく伺い、受付で要件を伝えたら理事長室に案内された・・・・・・・・・・・・!

案内された部屋は、驚くほど広くおそらく20畳位の広さ、そして超豪華な家具が置いてあり、真中に大きなこれもなんと「ド!」が付くぐらいの超スーパーデスク。

そこになんと・・・・・・・・・

御依頼の小型テリア種が、超スーパーデスクの上にいるのだ、思わず私はその仔をその超スーパーデスクからいきなり引きずり降ろそうかと思ったが、そんな雰囲気の場ではなく(自分でゲンキンなやつと思う)とりあえずは我慢してごニッコリ挨拶。

そして、そのY理事長の依頼の内容を伺ったのだが、何かが違った・・・・・

それは、理事長室に一人の女性が呼ばれた、その彼女はそこの病院の売店に勤務している

人で、理事長の御愛犬のお世話をしているとのこと、べつに身内ではない、まして愛人でもないと思った。(家族は別にいらっしゃった。)

Y理事長は私にその売店の女性に犬のしつけ方を教えろとの注文!

当の飼い主であるY理事長は仕事が終わったらその仔を自宅に連れて帰って、また次の日にその仔を職場である病院に連れてきて、従業員に「後は、やっといて」のスタイルなのだ。

これには疑問を感じたどころか・・・・・・・・

では、もう一人のYさんは。

OO会系OO組組長(小学生のころ親に隠れて観に行った映画「唐獅子牡丹」を思い出す!!!)の肩書である。

飼い主のY組長は、とても犬好きで小型犬を3頭ほど飼っていて、何時も御夫婦で(プラス二人位の御兄いさんも同伴で)近くの大きな公園に散歩に行かれていた。

私は、そこの公園によく呼ばれてドッグトレーニングを組長夫婦に教えていた。

ある時、トレーニングの諸手続き等の用があり何時もの公園からY組長の自宅に立ち寄る為、一緒に自宅に同行した。

自宅は事務所の隣にあるY組長が犬を連れて帰宅すると事務所から数人の御兄いさん方々が出てきて、気合いの入った声で「ウィス!」「お疲れさまです!」(まるで漫画「花の応援団」!?)と挨拶・・・・・

そして数人の方々が散歩から帰って来た犬達の足を拭こうとした時、

Y組長がその方々に一言「犬のことはいい、オレがやる」「オマエ達は自分たちの事をすれ」とチョット凄んだ声で指示を。

そして私に優しい声で「自分の犬を下の物に面倒見させる事はなるだけしない様にしているです」

と語りかけてくれたY組長の少し照れた笑顔が懐かしく思う。

 

 

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