犬は何でも有り !

週末の国道、普段より普通乗用車を多数目にする。

信号待ちで止まり、横の車を見ると助手席にドカッと座り解放された窓から身を半分乗り出した中型犬を見かけた。

その光景を見て私はある犬と車に関する出来ごとを思い出した。

それは、確か17年前ある大型犬のトレーニングを受けた時そこの飼い主であるご主人にいつも繰り返し注意した事がある。

「いいですか、御父さん犬を車に乗せる時は必ずキャリーケースに入れて下さい。」「飼い主さんが運転中に犬が何をするか,分かりません非常に危険です!」「犬は何でも有りですよ!」と事ある事に私は苦言を発した。

しかし、そんな苦言をよそにそこの飼い主さんトンデモナイ事件を起してしまったのである。

それはいつもその仔を車に乗せ近くの河川敷まで行く途中の出来ごとだった。

犬を車の後部座席に置きリードをアームレスに縛り付け、窓を少し開けての走行。

そして、目的地の河川敷に入りかけたころ目の前にキッネらしき生き物がその車の前を横切り、数十メートル走った時なにげなくバックミラーで後ろを見ると犬が見えない。

当人は思わず車を止めて車外を見ると意識があるが引きずられて動けなくなったその仔がいた、車の窓を見ると少ししか開いていなかった窓が全開に。

多分この仔は車内からキツネらしき生き物を見っけて本能的に車から飛び降りて追うとしたのだろう、又少ししか開けてなかった窓はオートタイプの為たぶん何かの拍子に開いてしまったのだろう。

その後、その子は病院にかつぎこまれ命こそ取り止めたがかなりの重症となった。

その事件後その飼い主さんから報告を受けた時、当人いわく「先生が何時も言っている・・・・・犬は何でもありですね」と答えられたのが今でも思い出す。

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