トリミングサロンのスタッフによく聞かれる質問がある。
それは、「カミぐせのある仔をどう対処したら良いか?」
それに対して私の答えは至って簡単、
「どうにもならない」その後にこう付け加える。
「どんなにスゴ腕のドッグトレナーでも強烈に咬んでくる仔を直には止められない。
それよりも日頃からその仔に体の何所を触られても我慢させる事や、口輪をおとなしく付けさせるトレーニングをする様に、相手の飼い主さんに不愉快にさせない様に優しくアドバイスして差し上げるのがプロとして得策だと伝える。
そう言えば、口輪をだまって付けさせるトレーニングで過去にこんな飼い主がいた。
それは、御主人がアメリカの人で奥方が日本の人、そこに小型のテリア種を飼っていてその仔はやたらと元気で、特にシヤンプー爪切りなどするなら大暴れ。
そこで飼い主夫婦に口輪の脱着方法を教えた。
その口輪を付ける時コマンドで「マーズル」と言って付ける様に決めた。
そして「マーズル」と言って口輪を脱着させて御褒美におやつを与える事を何度か繰り返していくのだが
その御主人さすが英語の発音はバッグンやはり本場だ
「マーズル」「マーズル」「マーズル」「マーズル」と言い続けると
その「マーズル」が
「マーズル」 「マーズ」 「マーズ」 「マーゾ」 「マゾ」「マゾ」
「マゾ」!?
と聞えだしてきて、終いには御主人、動作をピタと止めて
奥方方を見て・・・・・・・・「ナンカヘンダヨ」と
と一言、そしてゲラゲラとご夫婦は大爆笑
ついでにガハハと私も・・・・・・!
そんな笑える思い出話があった。
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